アンビルド大型複合商業施設
2003年以降の大型複合商業施設アンビルドプロジェクトのご紹介です。

NYGモール・プロジェクト

計画地は、近郊農村の面影を残す既存ベッドタウン周縁部で施行される土地区画整理事業区域のほぼ中心に位置する。緩やかな弧を描きながら建物一層分の高低差を持つメインアプローチ道路を挟んで戸建住宅ゾーンに面する最も重要なファサードは、全体像が一度に視野に収まることはない。戸建達住宅ゾーンに圧迫感を与えることなく、施設内部への期待感が徐々に展開していくようなシークエンス構築に向けて、主に運転者目線でCGスタディを繰り返した。
高密・高演出な都心型商環境でもなく、閉じた「箱型」の均質的郊外型SCでもなく、内部の賑わいや憩いの環境が滲み出す適度に開かれたファサードと、緑を主役とするランドスケープが季節感に富んだもうひとつのレイヤを生み出していく。

 
NMモール・プロジェクト

産業道路的な意味合いも深い幹線道路から“一皮”入った広大な工場跡地の再開発プロジェクト。計画地の後背地は密度の高い既存住宅地に連なっていく。潤い、緑の優しさ、ほっとするような「間」、そんな周辺地域のイメージ資産となりえるような公園的環境と、賑わい感の融合を目指した。求められた建築ボリュームは巨大であったが、既存住宅地とのバッファの取り方や、歩行空間のゆったりとした環境性の確保に気を配った。



HSモール・プロジェクト

駅前広場にから、幹線道路にも300m近く面する稀有な立地性を持つ巨大な複合商業施設プロジェクトである。現状は郊外型に近い立地環境だが、このプロジェクトによってこのエリアの将来像を決定付けてしまうほどの圧倒的影響力を意識せざるを得なかった。
駅に向けては歩行者レベルでの視線の変化、賑わいの創出を、幹線道路に面したドライバーの視線から内部の機能や賑わいが自然と印象付けられるようなファサード構成のスタディに腐心した。結局、分節化というよりも、建物群(商店街)が軒を連ねていくような、ある期待値の中での起伏に富んだ街並感を目指した。

 

 

 


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