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プロジェクト[あべのキューズタウン概要] |
あべのキューズタウン基本設計(2011年4月オープン) |
阿倍野には“長い物語”がありますが、「あべのキューズタウン(阿倍野A1地区第二種市街地再開発事業A2棟)」のファサードデザインに私たちが携わらせていただいたのは約一年半(2006年秋〜2008年春)。再開発事業の施行者である大阪市のコンペにより、東急不動産蒲lが特定建築者に選定されて以降、実施設計終了時まで。阿倍野筋に面する長さ300mにも及ぶファサード(外観)は既に一建築物のスケールを越えて、街並そのものを再構築するようなもの。アベノはアベノ、キタともミナミとも違う、失いたくない気配と取り戻したい活気...咀嚼しきれぬ煩悩を抱えて右往左往しながら揺れ動いた短くも濃密な一年半でした。
デザインスタディは、最初からCGによる三次元で行いました。十数か所に及ぶ“定点(カメラポイント)”を定め、約二週間おきにCGスタディを元にクライアントはじめ関係者と議論を重ねる方法をとりました。アベノという個性ある街の中で、これだけのボリュームを占めるわけですから、いかに仮想といえども繰り返し“実感”を高めていくしかないと考えたからです。これだけ短期間でこのボリュームをまとめることができたのは、クライアントはじめ関係者の皆様が共に悩み導いていただいたお蔭です。
デザイン・コンセプトは、「賑わいの再生」と「界隈性の継承」を、ちょっとユル味モダンなテイストをベースに目指すこと。アベノらしい界隈性とは、誰にでも一様なイメージを喚起する“表皮”的インパクトにあるのではなく、多様性を受け入れるフトコロの深さにこそ宿ると思っています。
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名称 |
あべのキューズタウン(阿倍野A1地区第2種市街地再開発事業) |
所在地 |
大阪市阿倍野区阿倍野筋1丁目6番1号 |
施行者 |
大阪市 |
特定建築者 |
東急不動産株式会社 |
設計・監理 |
安井建築設計事務所・東急設計コンサルタント共同企業体 |
企画監修 |
株式会社北山創造研究所 |
外観デザイン |
株式会社オーブ建築造形計画 |
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敷地面積 |
37,803u |
延床面積 |
183,700u(店舗面積 約69,000u 約320店舗) |
構造規模 |
S造一部SRC造 地下2階地上6階建て |
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